‡姫は王子に逢いたくて…‡
「...うるせぇ。」
ガサっと植え込みの影から音がしたかと思ったら
ムクっと人が起き上がった。
「ひぇっ!!!」
びびびびっくりしたぁ!!
こんなとこに人がいたなんて!
眠気眼な男子が目を擦りながら
わたしの方をみて言った。
「...寝れねぇ。...アンタ一人芝居は他でやってよ。」
ふわぁぁっと大きなあくびをした彼はわたしに向かってそういった。
「あぁっ!!!!!」
涙目のわたしはおおあくびをして涙目になっている彼をみて
思わず大声を出した。
あの時の冷血男っ!
鹿井銀河?!
そして鹿井銀河はびっくり顔のわたしに向かって一言。
「なんつー顔してんだよ。」
そう言った。