‡姫は王子に逢いたくて…‡
「とにかく!サボるのはよくないと思う!」
横になっている鹿井銀河の顔を覗き込んでいると
突然、彼の目がパチっと開いた。
「つーかさ。アンタだれ??会ったことでもあったっけ?」
へ?
...ま、まさか覚えてないの?
「.........//////」
覗き込んでいるわたしの顔をじっと見つめるから
急に恥ずかしくなった。
「わっ、わたしは教室戻るから。じゃサヨナラ。」
話しをそらして立ち上がろうとしたわたしは
鹿井銀河によって
彼の顔に垂れた髪の毛を軽くぐいっとひっぱられた。
「っいた...//」
「おい名前。」
「は?」
ムクッと起き上がった鹿井銀河は
わたしの髪を掴んだまま
わたしをじっと見つめる。
ドキン...
鋭くキレイな瞳に吸い込まれそうだった。
「たっ立花夢恵....//」
「ふーーん。」
鹿井銀河は人に名前をきいときながら
興味なさそうな返事を返す。