‡姫は王子に逢いたくて…‡
―――――…
「夢恵!生徒会室いこうぜ。」
「あっ待って!!何かノート持ってった方がいいよね?そうだ日向!書くものもってるー?」
「あるある。ペン俺もってくわ。」
それから何日かして
高校生活にも慣れてきたころ
はじめての生徒会の集まり。
「んじゃ、いこ。」
そういってわたしの手をガシッと掴んだ日向。
「ちょっと!……何どさくさ紛れに手繋いでるの…?」
わたしが日向をキッと睨みつけると
日向はパッと掴んでいた手を離した。
「相変わらずつれないね〜夢恵。」
わたしたちの様子を見ていたヒロがぷっと笑う。
「ったくよ。ホントいつになったら付き合ってくれンの??」
「わたしの心臓がバクンってときめいたらね〜!!!」