‡姫は王子に逢いたくて…‡
「よっ。アンタの彼氏独占欲強ぇーな。」
会長のあいさつの途中、
左隣から突然声をかけられた。
へ?
不思議に思って隣に目をやると
「あぁっ!!」
隣には鹿井銀河が座ってたんだ。
「彼氏じゃないっ!」
「....んなムキんなんなくたってどっちでもいーけど?」
また。
また興味なしなそっけない返事。
鹿井銀河は相変わらず冷たい雰囲気で
言葉を単調に放つ。
そんなわたしたちのやりとりを見ていた日向が
わたしを椅子ごとぐいっと引き寄せた。
そしてそんな大胆な行動にみんなが気づかないわけもなく。
生徒会室にいる全員がシンとして
わたしと日向を注目する。
「....。」
怒られるっ!
生徒会長の美人な顔がキツイ顔付きになった瞬間
怒られることを覚悟した。