‡姫は王子に逢いたくて…‡



「ヒロ。今日わたし放課後委員会があるから先に帰ってて。」


「了解。新歓の準備?」


「うん。」



実験をしながらヒロとおしゃべり。


「そういえば最近どう?」



「?...どうって何が?」


ヒロの質問に質問がえし。



「藤堂先輩のこと。」


高校に入ったわたしは先輩と近づいた。
でも同時に失恋。


中学からずっと片思いしてたからもちろんショックだった。



だけどね、


「大丈夫だよ。なんか先輩は憧れみたいなの。先輩みるとドキンてして緊張したりするけど、わたしにはただ純粋に憧れのひと。吹っ切れたよ!」


「そっか。辛くなったらいつでもいいなよ。」



ありがとヒロ。


でも、もう大丈夫。


わたしは前に進んでる。



< 58 / 234 >

この作品をシェア

pagetop