‡姫は王子に逢いたくて…‡



新歓の打ち合わせに
日向は来なかった。



「夢っ子?どうした?ぼーっとして。大丈夫か??」



クールでつめたい鹿井銀河が
らしくなくわたしの心配をして
顔を覗き込んだ。



なにこれ。



たったこんなことにも
温かさを感じてしまう。


涙がでそうだ。



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