‡姫は王子に逢いたくて…‡
「じゃーね!また明日〜。」
放課後、授業を終えた生徒たちは
いっせいに教室をでる。
「ねぇ夢恵。あんたたちなんかあったの?」
ビクッ
下駄箱へ向かう途中
ヒロが心配そうに声をかけてきた。
「...わたしも気になってたんだけど、日向くんとケンカでもした?....あの日向くんがらしくないからこっちまで気分が凹んじゃってさ。」
と、妙ちゃん。
みんなが気にして心配をしてくれるから
わたしは数日前にあった出来事を話すことにした。
「..そんなことがあったんだ?」
すべてを話し終えたわたしはヒロの言葉にコクリと頷く。
「なんか以外だな。あれだけ夢恵夢恵っていってたから。遊び人ぽいのにまっすぐなんだなってわたしちょっとトキメいたのに。」
妙ちゃんまでもしゅんと肩をおとしている。