‡姫は王子に逢いたくて…‡



「夢恵ちゃん、日向のことなんたけど.....」



「え?」



「あの、日向ね...」



奈々が何かをいいかけたところに
銀河が現れた。



「よぉ。」


「どーも。」


銀河とわたしはそっけない挨拶を交わす。


と、その間をわってヒロが顔を覗かせた。


「夢恵の友達の羽柴紘乃で〜す。」


ん??
.....ヒロ自ら前に出てくるときは絶対何か狙いがあるはず。



わたしがヒロの下心を予想していると

「夢恵。鹿井くんといつも一緒にいる彼、わたし超タイプなんだけど!」


ヒロはわたしの耳元でゴニョゴニョ話をしながら
銀河の方へ視線を送る。



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