‡姫は王子に逢いたくて…‡



「あっちょっ何すんの?返して。」


わたしは奪い返そうと試みたけど
背がわたしよりはるかに高い銀河の手元には届かなかった。



「完了。」

???


「それ。俺のアドレス。なんかあったら連絡しろよ。」



「え?///////////」


「生徒会の緊急連絡網だっ!」


「あっ////ああっ!なるほど。生徒会ねっ!!」


一瞬勘違いしてしまったわたしは自分が恥ずかしかった。


「んじゃ俺先戻るわ。」


なんだか銀河に瞳がくぎ付けになってしまい
部屋に戻って行く銀河の姿を目で追ってしまう。



「見ぃ〜ちゃった♪」


陽気な声に振り向くと
すぐ後ろにシューヤくんが立っていた。



「シュッシューヤくん!」


どうやらシューヤくんも飲み物を取りにきたようだ。



「生徒会の連絡網だなんて絶対口実。ギンね、夢恵ちゃんのこと初めて会ったときから、なんかほっとけねーっていってたし。」



「えっ??///今のき、聞いてたの?」


なんか照れる。


でも

ほっとけないってなんだろう?



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