‡姫は王子に逢いたくて…‡



―――

―――――――


『それではっ!新歓のメインイベント、イケメンコンテスト最後を締めくくるのは新しい顔新入生の中からの発表です!!』



キャー!


2年の先輩の司会に
全生徒たちは騒ぎだす。



この人こそイケメンだと思う人を選んだのは
2、3年生の先輩たち。
そして選ばれるのは1年生各クラスから1人ずつ。



「わたしドキドキしてきちゃった〜!!うちのクラスだれが選ばれるのかな?」


イケメン好きの妙ちゃんは
瞳をキラキラ輝かせた。

「きっとA組は鹿井くんよね。シューヤはどうか選ばれませんように。わたしのシューヤだもん。」


となりでヒロがぼそっとつぶやく。

....?
わたしのシューヤ??
ん?



「ちょっとヒロ、あれからシューヤくんと何かあったの?」


不思議に思ったわたしは
ヒロに問い掛ける。


ヒロはニヤニヤしてごまかそうとする。



「夢恵。わたしシューヤくんと付き合うことになったんだ!」


「えっ?ええっっ?!////」


嬉しそうにブイサインするヒロに
わたしはただただ驚くばかり。



「なっなんでそんな展開にっ」


わたしがヒロを問い詰めようとしたとき



『それではまず!A組から発表です。呼ばれた方は舞台まで〜』


発表が始まった。


ヒロ展開早いよーっ///

ヒロから話しが早く聞きたくて
そわそわしてしまう。



< 80 / 234 >

この作品をシェア

pagetop