‡姫は王子に逢いたくて…‡



『A組は鹿井銀河くん。鹿井くんは圧倒的票数で、学年でもトップでした。さぁどうぞーっっ』



「やっぱり!鹿井くんは誰からみてもイケメンなのね〜。」


銀河、前に妙ちゃんが言ってたけど
ホントに人気なんだ。



周りからは黄色い声が飛び交って
それはハンパない歓声だった。



そして次々発表は行われ
わたしたちのクラスは日向が選ばれた。



日向が選ばれるのも
納得な結果だった。


『見事イケメンに選ばれた皆さんに質問とコメントをいただきましょう。A組の鹿井くん。鹿井くんはすごい人気っぷりですが何か意識してることは?』


そう質問された銀河は


『いや、得に。素なんで。』


得に笑顔を見せるわけでもなく
冷たく答えた。


ぷっ。
銀河らしい。


ファンの女の子や先輩たちは
そんなそっけない銀河の一言にキュン死にしてるようだ。



そして質問は日向へ。



『妹尾くんも先輩方からモテますね!みなさんが気になってる質問へ行きます。..ズバリ彼女は?』


『いません。....好きなヤツならいるけど。』



先輩の質問に日向はそう答えた。


どきん....



『ほーっ!!皆さん!今の発言は聞き捨てなりませんね!妹尾くんの心を奪った彼女。うらやましいですね〜』



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