‡姫は王子に逢いたくて…‡
「夢恵っ!」
パタパタと廊下を駆けて
思わず日向から逃げてしまう。
わたしが日向のことを考えてたときも
日向はわたしのことなんて
なんとも思ってなかったんだ。
頭の中が勝手にネガティブな方向に考えてしまう。
こんなヤキモチを妬くなんて。
頭をブンブンと振りながら
廊下を走っていると
ドンっ!!
と、角で誰かとぶつかり
尻餅をついた。
「っテェ....」
「ごっごめんなさいっっ/////!!」