遊女と経営者の恋愛事情-Ⅱ-
車に乗り込みウィンドウを開くと
一樹が凄い目で俺を睨み付けた。
「結衣は…まだ諦めてないからな」
「………俺がこの五ヶ月……何してたか…教えてやろーか……」
全てはこの日の為だ…。
あん時……一樹が結衣をさらった時…。
すぐ連れ帰る事ぐらい簡単に出来た…。
なのに俺が何故…こんな…。
遠回りをしたのか…。
お前はわかっちゃいねーんだな。
二度と…結衣に近付けさせねぇ為だ。