遊女と経営者の恋愛事情-Ⅱ-
キッチンへ入ると
カシャカシャと鳴る音を不思議に思い
結衣の後ろから覗き込むと
その光景に驚いた…。
「何やってんだ。捌いてる魚なかったのか?」
「ううん。あったけど、新鮮な魚の方がいいかなって思って。あ、鱗が沢山とんでるね!後でちゃんと片付けるから」
「………別に構わないが…」
何故そんな面倒臭い事するんだ?
捌いてる魚などいくらでもあっただろうに…。
新鮮な魚……か…。