遊女と経営者の恋愛事情-Ⅱ-
ベッドのシーツへと潜り込み
ギュッと目を閉じた。
龍也さん…。
元気そうでよかった。
本当によかった。
私……昨日………一樹さんと……。
迎えに来てくれたのにごめんなさい…。
本当は…会いたい……。
今すぐ龍也さんに…会いたい……。
でも私…。
あなたに合わせる顔がないんだよ…。
どんな顔して会えばいいのか…。
わからないの…。
その時…。
強引にドアを開く音がした。