愛してる…ただ、それだけ…
「朱…里?」
恐る恐る振り返ると…
奏がベッドの中で目をぱっちり開けていた…
「そ…ぅ…?奏!!」
私は奏の所に駆け寄って奏の手を握る。
「朱…里……俺…?」
「先生…先生呼んで来て!!」
「お…おぉ」
先生はバタバタと走って病室から出て行った。
「奏…よか…った…」
私の目から涙、涙
「もぅ…奏ったら寝すぎなのよ!!…うぅ…」
「ごめん…な」
暫くすると先生たちが駆けつけた。