愛してる…ただ、それだけ…
「奏、気分はどう…?」
「大丈夫だよ。」
「そっか。よかった。」
シン…
何か喋る事ないかな…
「よく…」
「ん?」
「聞こえてた。朱里の声。
ごめんな。心配かけて。」
奏が私の頬に手を当てながら謝る。
奏は悪くないのに…悪いのは私なのに…
「うぅん…」
「それと…そのネックレスよく似合ってる。」
「あ…」
ネックレス…奏が私の誕生日にくれたもの…
「ありがと…」
つーっと涙がこぼれる