愛してる…ただ、それだけ…
「もぅ…脅かさないでください!はぁ…怖かったんですから。」
「あーゴメンゴメン。それよりこんなに遅くまでココに居たのかい?」
「あーはい…奏と話してたらちょっと遅くなって…」
先生はポリポリと頭をかく。
「よしっ。さっき驚かせたお詫び。送っていくから、一緒おいで?」
「えっでも、悪いですし…」
「女の子を夜に1人で歩かせられないから。ほら、行くよ!」
お言葉に甘えて…と私は先生の車に乗った。
先生の車はとても広い車…黒で広いけどシャープでかっこいい…
「んじゃ、家までの道案内よろしくね」
「えと…桜台第一公園のすぐ近くです…分かりますか?」
「そうなのか!俺んちもそこの近くだからわかるよ。」
先生は車を発進させた。
無言…なんかやりずらい空気…
そんな空気を換えたのは先生。
「ほら、これ見てみろ」
差し出したのは木のフレームの…写真たて?
暗くてよく見えない。傾けてみるとそこには
先生と女の子と…奥さんかな?3人で載ってた。よく見るとこの女の子と奥さんに見覚えがあった。なんでかな…
記憶をたどる…
あっ…確か公園で遊んでた人。綺麗な人だなーって思ってて覚えてたんだ。その後病院でも一度見かけて…そっか進藤先生の奥さんだったのか。