愛してる…ただ、それだけ…


「もぅ…脅かさないでください!はぁ…怖かったんですから。」



「あーゴメンゴメン。それよりこんなに遅くまでココに居たのかい?」


「あーはい…奏と話してたらちょっと遅くなって…」


先生はポリポリと頭をかく。


「よしっ。さっき驚かせたお詫び。送っていくから、一緒おいで?」


「えっでも、悪いですし…」


「女の子を夜に1人で歩かせられないから。ほら、行くよ!」


お言葉に甘えて…と私は先生の車に乗った。


先生の車はとても広い車…黒で広いけどシャープでかっこいい…


「んじゃ、家までの道案内よろしくね」


「えと…桜台第一公園のすぐ近くです…分かりますか?」


「そうなのか!俺んちもそこの近くだからわかるよ。」


先生は車を発進させた。



無言…なんかやりずらい空気…


そんな空気を換えたのは先生。


「ほら、これ見てみろ」


差し出したのは木のフレームの…写真たて?


暗くてよく見えない。傾けてみるとそこには


先生と女の子と…奥さんかな?3人で載ってた。よく見るとこの女の子と奥さんに見覚えがあった。なんでかな…


記憶をたどる…


あっ…確か公園で遊んでた人。綺麗な人だなーって思ってて覚えてたんだ。その後病院でも一度見かけて…そっか進藤先生の奥さんだったのか。



< 27 / 31 >

この作品をシェア

pagetop