いつだってマーメイド
『あたしが悪いんだよね、ちょっと愛理に言い過ぎた。
本当、八つ当たり。最低だよね!あたしって・・』

違う、あゆのせいなんかじゃない。
あゆはさっきあたしとあゆが言い合いになったのを気にしてるみたいだ。

『ち、違う。そういうわけじゃなくて・・』
『え、さっきのことじゃないの?じゃあなにか教えて?』

返す言葉が見つからない。

『・・。それより、今日昼休み遊べないんだ・・。ごめんね?』
『え!?!やっぱり!!やっぱあたしに怒ってるんでしょ?
ごめん、本当許して!!』

あゆが土下座をしようとしたので止めた。
廊下を通る人達が不思議そうに見つめてくる。

ちょ、この状況どうみてもあたしが悪者に見えるじゃん!
だってあゆは今にも泣きそうな顔。


『あゆ、あの・・実はね・・。涼に・・』
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