いつだってマーメイド
見れば涼も上靴のままだった。


『それで、お前何でも言うこと聞いてくれるっていったよな・・?』
『うん、何でもする!!涼には悪いことしちゃったし。』

あたしたちは正門前の大きな岩に座った。
イチョウが空から舞い降りてくる。
このイチョウが全部落ちたら冬なのか・・。
1年生も短かったな。
・・・

しばらく沈黙が続く。
涼は何考えてるんだろう。

『じゃあ・・。愛理に頼みごと2つあるんだけどいい?
頼みってか・・してほしいこと。』
今の涼はなんか穏やか。
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