いつだってマーメイド

妖怪女

あゆ…あゆ…!
あたしはあゆを求めていた。
あゆに全てを話したかった。
涼に誤解されちゃったこととか。

あ、それと涼があゆの事好きじゃないってこともいっとかないといけないんだっけ?
とにかくあたしは猛ダッシュで階段を上った。

髪がボサボサで顔は真っ赤。
鼻からはゴーゴーと荒い息が出入り…。
うん、完全に引かれるね、周りから。
自分でも自分にひいてるし。

…いいや、気にしない!
ちょっとだけ髪を手で直してから再び猛ダッシュで教室に向かった。
段々と1-5と書いてあるでっぱりが見えてきた。
そして教室の窓が見えてきたとき・・

あゆ!あゆの後姿が見えてきた。
良かった~。やっぱ教室居たんだ。
あれ・・誰かと喋ってるなあ。
誰?
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