いつだってマーメイド
『えぇっ?うっそ~!雑巾~どこいった?』

あたしと陽菜ちゃんは真剣に雑巾を探し始めた。
飛んでいったはずの窓際にはそれらしきものは見当たらない。


その時学級委員の里永君がこっちを見て言った。

『あ~井深さん、雑巾探してるの?
てかあれ井深さんのだったんだ・・さっき窓から出たきがしたけど。』


ポツリといった里永君の言葉が信じられなかった。
『え?もっかいいって?』
あたしが聞きなおした。

『だから、外に落ちたよってこと!』


あたしと陽菜は顔を見合わせて目を見開いた。
『『はああ~~!?』』


うわ、陽菜ちゃんがめずらしくぶりっこ口調じゃない。
ということはおいといて。

『え、じゃあどうすんの!?』
『決まってるジャン!取りに行くんだよ。山下さんも付いてきて!』
『あたし?いいけど・・。』
『じゃあ早く!』

陽菜ちゃんはあたしの手を引っ張って教室から出た。

市原に鼻で笑われてたのが悔しい!



ドタバタドタバタ2人は階段を下りる。
なんか朝にも同じ体験した気が!?
朝は隣にあゆがいたんだけどね…。
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