いつだってマーメイド
なにかしら大変なことをしてしまった気がした。
ここでひき戻るわけにもいかない。

でも、玄関にいくの・・!?


恋海にまた何か言われたらいやだな。
ブスブス言われたらたまらない。



思い切って、玄関にむかった。


玄関が見えてきた。
玄関の横が靴箱になってる。もうちょっとで靴箱につく。

ん?あゆたちの姿が見えない。どこいったんだろう。
いないほうが幸いだけど・・・


あ。 いた。奥のほうの水道で雑巾を洗ってる。
わ、しかも玄関掃除全員で!

これチャンスだ。急いでいかねば!


・・恋海とあゆ仲良くしてるなあ。
その時、あたしの目にびっくりするような
光景がうつった。


恋海とあゆ、田中君としゃべってんじゃん!
恋海、あゆの恋に協力してあげてんのかな?

あゆがアタックできるように一緒に話しかけてみるとか。
でも田中君、恋海に興味あるっぽいし大丈夫なのかなあ・・。

ていうかあゆ恋海に自分の好きな人教えたの!?
あたしには
ず~と教えてくれなかったのに。
恋海には出会ってすぐ教えたっていうの・・!?



・・。
いらいらをおさえて。

さて、靴箱についた。
靴をとって履く。
あたしの靴は一番下に入ってて取りにくい。

陽菜ちゃんは逆に1番上から2番目。
そっか、確か名簿2番だったね。苗字井深(いぶか)だし。

陽菜ちゃんの真っ白い靴はプレイボーイでお洒落だった。
さすが・・
あたしも足元から気にかけないとな。
< 130 / 132 >

この作品をシェア

pagetop