いつだってマーメイド

寝相は悪いほうじゃない。なのになんで?

なんでこんなに寝癖がつくの!?



水で濡らしたり暖かいタオルを頭からかぶっても、

ネットでみつけた裏ワザは全然きかない。


どうしよう。この髪でアイツに会うわけにはいかない。


『愛理!いつまでそうしてるの?早く学校に行かないと遅れるよ。』

奥のほうでキレ気味のお母さんの声がした。


全く・・そんなことわかってるんだってば。

『はーい。』

あ~うるさいお母さん。気ダルく返事をする。

そんなに早くして欲しいならこの髪の毛をどうにかしてよと思う。



お母さんは厳しいから校則違反のストレートパーマは高校生まで禁止なのだ。
< 2 / 132 >

この作品をシェア

pagetop