いつだってマーメイド
ところで、ふと思う。


涼の好きな人って、誰なんだろう!


すっごく、すっごく気になる!


もし自分じゃなくても落ち込まない、そう決めた。

だから、聞いてみたいな。本人に。


教えてくれるかな…?

しかも、転校生の席決めないといけないし
席替えもあると思う。

その前に、どうか!!





『はい、みんな静かにしてー。今から、この2人に自己紹介してもらいます。』
先生が話しだした。

頭の中が涼のことから転校生のことにきりかわる。

自己紹介・・か。これは興味ある。

2人ともどういう声してんのかな?


『じゃあ市原君から。前、どこ中学校だったとか、血液型とか・・なんでもいいから!』

少し動揺している感じの市原岬…

ってあたしフルネームで呼んでるしっ。
市原君でいいよね。うん。


『えっと!幸山チュウガコウから来ました。』


・・・・・・
えっ?

チュウガコウ!?噛んだ!?


『あーすみません幸山中学校でしたー。』

クラスがどっと笑みにあふれる。


もしや天然?こいつ。



市原君の声は、高くも低くもなく・・って感じのかわいい声。
高くも低くもないところは涼と同じだけど、
ちょっと違う。

そんな感じだった。
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