いつだってマーメイド
『血液型はO型です。大雑把では誰にも負けないんで。

ちなみに幸山中の1学期の成績、書いたグラフが汚すぎって理由で数学の

関心意欲がCでしたー。』


またもやどっと笑いが出る。ムードメーカー的存在?


結構いいやつ来たじゃん!


『終わりでーっす。』

松尾先生の方を向いて、市原君が言った。


『じゃあ、次は栗田さんね。』

『・・はい。えっと、・・海って・・い・・す・・・み・・・から・・まし・・』


・・・え?

全然聞き取れない。

あたしの席が後ろだから?
いや、そんなこと関係ない。

声ちっちゃすぎない、栗田さん?
ぶりっこ?
違うか・・

ただ緊張してるだけだよね。


『おい、愛理、こいつなんていってんの?』

涼がぼそっと言った。
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