いつだってマーメイド
涼に好きな人を聞く・・のは今がチャンスだよね?

席も隣だし。

もし、席が離れたらもうチャンスはない。

今しかないかもしれない。

どうしようか迷ってたとき、最大の幸運が訪れた。



先生が言う。
『転校生2人はこれから使う教科書を配るのでついてきてください。』

市原君がは~いと返事し、栗田さんと2人で先生についていった。
(栗田さんは無言だった。)



今今今!今しかない、涼に聞こう。

頑張れあたし、

さりげなーく、さりげなーく…。


『ねえ、涼って好きな人いるの?』



・・って、全然さりげなくなあい!

何いきなり本題喋ってんだろう。

会話の中で本当にさりげなくちょろっと聞きたかったのに。

バカバカ!あたしのバカ!

どど、どうしようか…。


『あ?俺?なんでー?何でそんなこと聞くの?』
っ!!
『いいじゃん、教えてよ!』


『じゃあ愛理が協力してくれるっていうなら教えてあげる。俺達親友だしなあ。』
< 34 / 132 >

この作品をシェア

pagetop