いつだってマーメイド
涼は笑ってる。


・・終った。

この時点で完璧にあたしじゃないことは確定した、涼が好きな人。
だって・・
あたしがキューピットになれっていってることと、俺達親友、とか言ってること。この2つで確定。


ちょっとは、期待したのになあ。

ほんと、ちょっとのちょっとだけど。
もしかしたら涼と両思いかも。なんて思った。

結構あたし達仲良かったし。




はあ・・今日はショックなこと2個目だ。

ど、どうしようか。


涼に、このまま好きな人聞いちゃう?

…この際聞いちゃえっ。



『ok。悔しいけど、協力してあげるよ!涼の恋に。で、誰なの?』
『まじ?愛理にそういってもらえると心強いな。んじゃ・・』


涼があたしの耳元に口を寄せた。
ドキドキする。

涼の顔が、口が、すぐそばにある。

こんなに顔が近づいたのって、初めてかも。






『…え?』
涼があたしの耳元でささやいた。


『ちゃんと聞こえた?俺の好きな人。お前、ちゃんと協力しろよなっ。』

涼がちょっと照れている。






うそ…
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