いつだってマーメイド
そして、ハァとため息を一つ。


そういえば、あゆに聞かないといけないことがある。


『ねえ、あゆ聞いていい?あゆって好きな人いるの?』

いきなりだったからか、あゆは大きい目をさらに大きくした。

『え?あたし?なんでー?何でそんなこと聞くの?』


(この答え方、さっき涼に好きな人いるかどうか聞いたときの返事と全く一緒じゃん・・!)

あゆはしばらく間をおいていった。

『うーんそうだね。そういえば教えてなかったね、愛理に。
いるよ、好きな人。愛理が教えてくれたら教えてあげる。』


『じゃあ、渡り廊下行こう!』
あたしが言うと、2人とも急いで教室を出た。



『ふふっ。』
あゆがにやけた。


< 42 / 132 >

この作品をシェア

pagetop