いつだってマーメイド
市原はそのまま前を向いた。
…むかつく。何コイツ、
調子乗ってんなよっていってやりたい。

そっと鏡を閉じ制服のぽけっとにしまった。
『…山上さんて、おとなしいんだね。』


市原がぼそっといった。
無視。
『おーい?』
目の前で手を振ってきた。


バシッ!
『ちょっといい加減にして!』
市原の手を叩いた。
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