いつだってマーメイド
{最低。信じてたのに。}

HBで書いたのか、薄く小さな文字がそこにはあった。


あたしは急いで筆箱を取り出し、
返事を書いた。
{本当にごめん・・。ごめんなさい。涼の言うことなんでもきくから・・。}
あたしの字は涼の字とは対照的に
大きくこゆい字になった。

シャーペンについてる飾りがちゃらちゃらうるさい。
その紙を急いで折りたたみ、涼の机へとポンと投げた。

それに気づいた涼は紙を開く…。
ドクンドクン・・
もしかしたら許してくれないかもしれない。
涼・・ごめんね・・。



鼻の奥がツーンとなった。
悲しいのは涼の方なのに・・

あたしが泣きそう。


ガラガラガラ――
『規律ー』
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