いつだってマーメイド
それからどんどん時間が過ぎていった。

あたしのノートは、まるで自分の心を写したみたいに
真っ白だった。



『じゃあ平城京は何年にできましたか、山下。』
『…』


出た先生のお決まり。
話きいてなさそうな人を適当に当てて答えさせるやつ。
山下ってやつ話きいてなかったんだー。ぷぷっ。
かわいそうに。

しーん
静まり返る教室。


あれ?
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