いつだってマーメイド
なんかさっきと同じような雰囲気・・。
まずい、どうしようか。


『いえないのか、山下愛理!!その手紙をこっちによこせ。
俺が読み上げてやる。』

『!』


先生がにやりと笑うとこっちに近づいてきた。
その時、涼が前で手を挙げた―・・
『先生、手紙の相手―・・』
‘手紙の相手は俺です’とでもいいたかったんだろう。



だけどその声は途中で止まった。

いや、遮られた。


涼が言いかけたとき、市原がすかさずハイッと
手を挙げた。
『先生、俺なんです。山下さんに手紙書いたの!

えっと、ふざけて変な絵書いて渡しました。すみませんでした!』
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