【 LOVERS 】
『いらっしゃいませ♪』
僕のテンションは
夜まで保っていた。

…というより上がり
すぎている!!

その日、店に叶夜が
女連れで来ると、
1人カウンターに来て

「稜?…大丈夫?
お前とうとう壊れた?」
よっぽど僕は変なの
だろう…

『あっ、叶夜元気に
してた?あの人、
新しい彼女?(笑)』

「なわけね~だろ!
客だよ。客!」
とイスに座る。

『枕ホストにでも
なったの?(笑)』

「やらね~よ!!
心配して来たのに、
気持ち悪いぐらい
元気だし…その…
好きな人とどうなった?
うまくいったってこと?
ならいいけど…」

と僕の顔をじっと見る。
『うまく…?
わかんない(笑)
あっ!1ヶ月間いない
から家賃ただにして♪』

「1ヶ月って?
お前まさか?!
また売り…」

言いかけて叶夜はやめた。

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