【 LOVERS 】
『叶夜…色々ありがとう。
…それからその間に、
別のセフレ探してっ』

「ハァ?!どういう意味?」

他のセフレと縁を
切った時、
ただ携帯から消去した
だけだった。

叶夜の場合、
そういう訳にはいかない。大家だから。

『えっ?そういう意味
だよっ?叶夜ともう
やんないから。
一応報告。』

「…彼氏できたの?」

『…彼氏?違う…
ただ、好きな人としか
やりたくないだけっ。
叶夜も彼女とだけ
やった方がいいよ♪
あっ!でも男の方が…』
バン--

いきなり叶夜が
カウンターを叩くから
言葉がとまった。

『……何?』

「お前に心配されなく
てもいいから」
と叶夜が小さく笑う。

『そうだねっ』

確かに叶夜はモテる。
僕が気にする必要
ないかっ。

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