【 LOVERS 】
「ルゥ様♪
絶対これが似合うと思われます♪」

ハァ?何こいつ・・・キモイ!

『ルゥじゃないから!
この学ランちょうだい』

「安くしておくんで♪」

・・・人の話聞いてない。

『いらないし!』

「でもでも絶対似合います!!」

なぜそんなに必死なんだ?

『フン、いらない!!』

「いやいや騙されたと思って!」

なぜそんなに着せたい?

『騙されね~よっ』

「僕、ルゥ様の大ファンだから♪
エヘヘ♪・・・エヘヘ♪
あのねっ・・・これ見て、
コスプレする人いるでしょ?
でも・・・皆無理があるんです♪
そのキャラになろうと・・・
でもあなたの場合・・・」

目がマジなんですけど・・・

怖いんですけど・・・

ジリジリと追い込まれ壁にぶつかる。


「ねっ♪ルゥ様完璧です♪」

そいつに見せられた携帯画像・・・

僕の隠し撮り写真が
待ち受けなんですけど・・・

繭と来た時の・・・

怖っ!!・・・逃げたい!!!


『はっ・・・はい。
・・・それも下さい。』

結局そいつはただみたいな
値段でそれを売ってくれた。

たしかに・・・これが
そんな高いとは思わないけど・・・




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