【 LOVERS 】
「何か体がベタベタする?」

の繭の声で目が覚めた。

『・・・おはよう繭・・』

「おはよう
・・・何かお腹減らない?
シャワー浴びてくるから」


それはご飯の催促ですか?

起き上がろうとすると


・・・!!!

こっ・・・腰が・・?!


ヨロヨロと立ち上がり、
ご飯の準備をする僕は
いい主婦になれるかもしれない。

繭はシャワーから上がった後、
冷蔵庫からペットボトルを
取り出し水を飲む手を止めたかと
思うと、

「あれ?稜、マンゴー食べた?
また買ってきてね」

とあたかも自分は食べて
ないような言い方をする。

覚えてないんだね・・・

僕の体が食べました(笑)


『あ~い』

と返事をしてしまう僕は、
この小悪魔に惚れている証拠。


愛しい人のわがままを
可愛いと思ってしまうのは

僕だけなんだろうか・・・?

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