【 LOVERS 】
僕は、無視してドアの鍵を開けようとして
いるとその酔っ払いが

「何で・・・無視すんだよ。お前気づいただ
ろ!」と立ち上がり自分の尻を叩きながら酔
っ払い・・・いや、叶夜が嬉しそうに笑ってる。

『フッ、叶夜スペア持ってんでしょ?このま
ま寝てたいのかと思って、何やってんの
?』
僕は鼻で笑い、いつものように冷たく聞いて
、ドアを開け、中に入った。

その後ろから叶夜がついて来て、しゃべりだ
す。

「いやぁ~、彼女と喧嘩して家追い出されち
ゃってさぁ、キーケースごと取り上げられて
マンションも車もここの合鍵もついでに女に
死ね~とか言われて大変だったんだって!」

『あそう、で?何で喧嘩したの?』

部屋のドアの前で振り返り、階段下の叶夜
を見た。

「俺言っちゃった♪好きな男がいるって(笑)
あいつ超キレてんの、こえ~女ってこえ~(
笑)マジ切れなんだもん。
嘘でも女って言った方がよかったかなぁ?
稜、ということだから今日からよろしく♪」

とニカっと笑う叶夜。

『何言ってんの?・・・早く帰って誤りな』

と部屋に入りドアを閉めた。

ドンドンドンとドアを叩きながら叶夜が

「稜ちゃ~ん♪開けてよぉ~俺金もないんだ
よぉ~。通帳まで奪われちゃってぇ、住む
とこも~ないんだよぉ~♪」

僕は両手でドアのぶを押さえながら

『そんなの知らないよっ。車売れ!売ったら
金になるから!維持費大変でしょ?そうしな
よっ』

「ダメだよぉ~。売ったらここいらなくなる
じゃん。」と甘えた声を出す叶夜。

『じゃぁ、体売れ!マッチョな兄さんや金持
ちのおっさん紹介してやるから(笑)』

僕は、部屋の中からにやけながらそう言うと

「できねぇよ!俺、バイでもゲイでもないか
らな、俺ストレートだぞ!
男は・・・稜としかできないから。」

『・・・・・・・』
僕は言葉に詰まってしまった。

えっ?・・・そうなの?

叶夜の言葉が続く
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