【 LOVERS 】
「お前・・・知らなかったかも知れないけど
お前がゲイって言うから、お前が軽い関係
求めるから・・・さぁ。
最初にした時どんだけ緊張したかわかる~
?やり方なんかわかんねぇ~もん(笑)
初めての女とのSEXより怖かったんだから
な~。でも好きになっちゃたからしかたない
じゃん」

その気持ちは知ってるよ・・・僕も経験した。

でも・・・でも・・・僕は繭が好きなんだ。

一緒に暮らす??

悪いけどSEXなんかしたくない。



黙りこくる僕に叶夜は

「・・・何もしないよ。お前がそういう気持
ちになるまで・・・ならないかもしれないけ
ど・・・居候でも、犬でもいいからさ(笑)
とりあえず俺を飼ってよ。」

と笑ってる・・・?

どんな顔で笑ってるんだか、僕はそっとドア
を少しだけ開けて

『・・・ペットとしてだったら飼ってあげるよ』

といじわるな顔で笑った。

ぐいっとドアを開き、僕に抱きつく叶夜に

『じゃれるな!悪さしたらすぐ追い出すから
。SEXしないよ!ベットは別!お互いのこ
とに干渉しない!ねぇ?聞いてる?!』

叶夜の顔は見えないけど、叶夜は泣いてる
ようだった。

肩が震えている・・・

だから今度は僕が言葉を続けた。

『叶夜・・・叶夜の本名って何?』

「・・・えっ?」と驚く叶夜に

『だって飼い主だったらそれくらい知っとか
ないと・・・』

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