【 LOVERS 】
ドアを閉めると、倉庫の中で大きな声が反響
した後、

倉庫の二階の窓が開き、またバカなあいつ
が投げKissをしていた。

フッと鼻で笑った後、周りに気づくとたくさ
んの通行人がいて・・・こんな中で叶夜は僕
を笑わせるために?と思うとなんだか切なく
なった。

上にいる時には気づかなかったなっ・・・


だから僕も投げkis・・・をできるわけも
なく笑って小さく手を振った。


それを見た叶夜はブンブンと大きく手を振る


180cmのイケメンの兄ちゃんがめっちゃ
笑顔で手を振ってる。


そっか・・・

叶夜って笑うとかわいかったんだ。


叶夜に背を向け歩き出しながら、

店でも女相手にあんな顔みせるのかな・・・?



いや・・・多分・・見せない・・・。

うん。きっとそう・・・


とヤキモチだかなんだかわからない気持ち
が浮かんできた。


Hの時・・・猫耳くらいなら・・つけて

いや・・・必要ないかぁ・・・



誰にでもきっとある好きな人にしか見せない
笑顔、本当の自分、好きな人だから隠したい
過去、秘密・・・


でも愛する人だったら全部それもひっくるめ
て『愛しい』と感じるのだろうか?

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