【 LOVERS 】
トイレが汚いとのクレームが
入り、なぜか僕が掃除する
はめになった。

全くついてない・・・

ただでさえ
不機嫌だった僕は
はきだすように、
愚痴を声に出しながら
掃除をしていた。

『ハァ~何だよ。

何で僕なわけ?

だいたい客多すぎるんだよ!

早く帰れっつうの~。


誰だよ?!

トイレぐらい綺麗に使えよ!

いい大人がさ~。


あ~マジ汚い!!!

あ~ムカつく!』

最後に床を雑巾で拭きあげ、
掃除道具を入れたバケツを
片手に持ち、もう片方に
汚い雑巾持ったまま
ドアノブを肘で下げ肩で
ドアを押すと、

『・・・・・・!!!』

一瞬ドキッとした。

いるはずのない人が居たからか

その相手だったからか・・・
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