【 LOVERS 】
「俺は稜が好きだよ」
と言い叶夜が悲しい顔
をした。

『ちょっと待って・・・
僕が悪いの?
叶夜彼女いるでしょ?
急に呼び出したのは
悪かっ…』
「稜わかってない…
お前の気まぐれは
いいよ。
別に急に呼ばれても
俺だって無理なら断る。
でも、お前今日俺に
抱かれながら誰のこと
考えて?
誰を見てたの?

俺はそれでも合わせた
よ。お前に何かあった
のわかるから…
なのに稜は俺を拒むの?」
と叶夜が僕の言葉に
被せて一気にしゃべる。

『叶夜に抱かれる時は
叶夜のことを考えろ
ってこと?
だからもう一回したい
ってことだよね?
だったらやっぱり
ごめん…
その人のこと以外
考えられない…』

僕は叶夜を傷つけた。

自分の欲望を処理
するために呼んだ。

でも何も感じない…
本当は、もっと冷たい
言葉も言えた。

セフレにそんなの
求めるなって、
いいよっ気が済むまで
やってくれ~って
でも叶夜のことは
考えれないけどって(笑)

また計算していた…。

叶夜は抱けない。

そして僕を赦して
くれる。


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