【 LOVERS 】
中に入った瞬間
ムァっとした甘い・・・
そしてイヤらしい匂いが
鼻につく。
オレンジ色のぼんやりとした
間接照明に不似合いな
乱れた部屋と・・・
乱れたベット・・・
その行為の激しさを物語っていた。
そのベットの上に
稜が仰向けで顔を少し横に
むけて寝ているようだった。
腰から下にはシーツがかかてる。
稜の左手は顔の横に
右手はお腹の上に
その手首には解いて
あるもののロープが絡んでいて
手首には縛られた時についた
であろう赤紫色の痣がくっきりと
浮かび上がっていた。
シーツには血が・・・
そして万札が束で置いてある。
「稜・・・」
声をかけても返事がない。
一瞬死んでるのかと思った。
稜の肩に手を触れると
ピクッ――
と体が動いたと思うと
『・・さわんな・・・』
と俺の聞いたことのない
低い声で言い俺を睨みつける。
「稜・・・・・・俺だよ?」
『僕に・・・触れるな・・』
そう言ったかと思うと稜の体が
急にガクガク震え始めた。
過呼吸・・・?
それは何かの発作のようだった。
「稜!稜!!聞いてる?
大丈夫、何もしないから!
抱きしめるだけだから
いい?・・・触れるよ?」
俺は震える稜の体を抱きしめ
「大丈夫だよ、大丈夫だから」
と言うしかなかった。
まるで自分に言い聞かせるように・・・
ムァっとした甘い・・・
そしてイヤらしい匂いが
鼻につく。
オレンジ色のぼんやりとした
間接照明に不似合いな
乱れた部屋と・・・
乱れたベット・・・
その行為の激しさを物語っていた。
そのベットの上に
稜が仰向けで顔を少し横に
むけて寝ているようだった。
腰から下にはシーツがかかてる。
稜の左手は顔の横に
右手はお腹の上に
その手首には解いて
あるもののロープが絡んでいて
手首には縛られた時についた
であろう赤紫色の痣がくっきりと
浮かび上がっていた。
シーツには血が・・・
そして万札が束で置いてある。
「稜・・・」
声をかけても返事がない。
一瞬死んでるのかと思った。
稜の肩に手を触れると
ピクッ――
と体が動いたと思うと
『・・さわんな・・・』
と俺の聞いたことのない
低い声で言い俺を睨みつける。
「稜・・・・・・俺だよ?」
『僕に・・・触れるな・・』
そう言ったかと思うと稜の体が
急にガクガク震え始めた。
過呼吸・・・?
それは何かの発作のようだった。
「稜!稜!!聞いてる?
大丈夫、何もしないから!
抱きしめるだけだから
いい?・・・触れるよ?」
俺は震える稜の体を抱きしめ
「大丈夫だよ、大丈夫だから」
と言うしかなかった。
まるで自分に言い聞かせるように・・・