【 LOVERS 】
コンコン――
深夜1時過ぎに部屋を
ノックする音が聞こえて
ドアを開けると
そこに幼い顔で笑う稜がいた。
勝手に入ってくればいいのに
・・・稜らしいな。
稜は部屋に入ると、
持っていた紙袋をデスクに
置いて、
その中から札束を
取り出したかと思うと
そのままオレの前に立ち、
オレの目を真っ直ぐ見て
『繭の朝までの時間を
僕に売って下さい』
とその金をオレに渡した。
「・・・稜?」
『ごめんね。500万に
足りないんだけど・・・
最初にホテル代払っちゃったから。
そこには326万しかないんだよねっ
・・・ダメ?』
「・・・・・・・」
『繭?・・・怒ってるの?』
とオレの様子を伺う稜に、
「・・・怒ってるよ。
稜は500万て言うオレの
言葉を本気にした?
稜・・・何してたの?」
稜は一瞬視線を下に落として
『僕・・・バカだから(笑)
でも途中でちゃんと気づいたよ。
だから足りないの(笑)
・・・ごめんね。
ひどいこと言って・・・
繭を傷つけてごめんなさい。
・・・赦してくれる?』
とオレの目を見て
不安そうな顔をする。
「稜って・・・バカだね」
深夜1時過ぎに部屋を
ノックする音が聞こえて
ドアを開けると
そこに幼い顔で笑う稜がいた。
勝手に入ってくればいいのに
・・・稜らしいな。
稜は部屋に入ると、
持っていた紙袋をデスクに
置いて、
その中から札束を
取り出したかと思うと
そのままオレの前に立ち、
オレの目を真っ直ぐ見て
『繭の朝までの時間を
僕に売って下さい』
とその金をオレに渡した。
「・・・稜?」
『ごめんね。500万に
足りないんだけど・・・
最初にホテル代払っちゃったから。
そこには326万しかないんだよねっ
・・・ダメ?』
「・・・・・・・」
『繭?・・・怒ってるの?』
とオレの様子を伺う稜に、
「・・・怒ってるよ。
稜は500万て言うオレの
言葉を本気にした?
稜・・・何してたの?」
稜は一瞬視線を下に落として
『僕・・・バカだから(笑)
でも途中でちゃんと気づいたよ。
だから足りないの(笑)
・・・ごめんね。
ひどいこと言って・・・
繭を傷つけてごめんなさい。
・・・赦してくれる?』
とオレの目を見て
不安そうな顔をする。
「稜って・・・バカだね」