【 LOVERS 】
繭の目

繭の唇が
艶やかに光っている・・・

僕は繭の頬に両手でそっと触れ、
耳の後ろに指をかけて
まるで大事な壊れものを扱うように
優しく引き寄せると

軽く触れるくらいのKissをして、
繭の唇を親指でなぞり、
その指を入れ軽くひらく、

その後

「・・・・ぐっ・・」

繭の口の奥を強引に探ろうとすると

・・・・・・?!

繭の舌が
優しくしっとりと僕の舌を
確かめている。

それに僕は優しく答えた。

口の隙間から漏れる吐息

「・ン・・ハァ・・」

何とも言えない繭の
色っぽい声に僕は夢中になり、
さらに優しく、
ねっとりと舌を絡めると

二人の唾液はいやらしく
お互いの口を行き来する。

繭の手が僕の首の後ろに
まわされ片方の手で僕の髪を
首元から上にすくう。

僕はKissをしたまま
左手で繭を引き寄せ
下から右手を服の中にすべり
込ませると

腰から背中にかけて
触れるか触れないかの感覚で
指を這わせ、体のラインを
確かめていた。

這わせた指に反応した繭の
体がピクン―と動くと嬉しくて

Kissの音はさらに激しくなり、

繭の口の隙間から
あごに向かって透明な糸が流れた。

それを追うように僕は
唇を離してあごを軽く噛み

そして首筋にKissをした。

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