恋愛連鎖
次の日。

特急で、東京へ。

特急と言えど、寝台特急だ。

明日かくらいには、東京に着く予定。

電車の中で暇を持て余していた。

何しろ一人旅だ。
知り合いなどは、居るはずもなかった。

ふと携帯を開き、受信ボックスを覗く。

『門未 孝』

元彼からのメールが山みたいだった。

一括削除をする。

全部消えた。

『こんな風に消せたらどんだけ楽なんやろ、、、』

独り言をため息と同じように呟いた。

まだ会いたいのか、心臓がやけに煩かった。

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