Summer Love
「あ゙~!!彼氏欲しい~!!夏休みまでに

は~・・・。」


「・・・とか言って。もう明日から夏休み

ですが。美咲、あきらめな。」


あたしが悩んでるそばで、親友の


『北畑優花』は冷めた顔で言った。



「あきらめられない!ってかあきらめよう

とも思ってないし!だって明日までまだ

9時間もあるんだよ!?」


「でもその9時間のうちに運命の人に

出会えると思う?もーちっと頭つかいな、

美咲。あたしはもうあきらめるさ。」


「い~~や!どうしても彼氏が欲しい!

9時間以内に!」


そうなんです。あたしはどーしても

どーしても・・・彼氏が欲しい!


だってさ、彼氏がいたらラブラブ~で

毎日ウフフ~で、オホホ~で・・・。


とにかく!夏休みが楽しく有意義に

使えるんだよ!?


そんな計画もあと9時間たったらパー。

確率だって0%じゃないんだし。


この確率をつかみ取らなきゃぜったい

ぜったい、損でしょ!?


「さあ。どーかな?9時間以内に、

彼氏ができるかな?」


優花が“どーせムリだよ”というような

ニコニコ笑顔で言った。
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