『遠・距・離・恋・愛』
学校を後にして、一度写真館に戻り忘れた物を取りに来た。



ミキも一度家に帰りたいと言ったが許さなかった。


この日の為に仕事を切り上げていた俺は、



ミキとのデートを計画していたから。



制服姿のミキと最初で最後のデート。



俺も学生になった気分でこの日の計画を考えてた。



ミキの両親には前もって連絡したら、快く良い返事を貰えた……んだか、



『卒業記念に、泊まりでミキをお願いね♪』



なんて言われたから、呆気に取られてしまったが、心遣いに甘えることにした。


このデートを知らないのはミキだけ。



今日はミキの心に残るデートにしようと俺は思った。
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