『遠・距・離・恋・愛』
以外に地元でデートをしたことがない俺。



学生の頃、彼氏・彼女っていうのが何か恥ずかしい俺は、デートと言ったらお互いの家しか記憶にない。



だから今日のデートは新鮮な気持ちだ。



ミキも久しぶりの水族館に終始笑顔ばかり。



水族館に行き、その後はゲームセンターに行き、


初めてプリクラにも挑戦した。腕を組んで買い物をしたり、学生がする『普通』のデートを楽しんだ。



こうしていると、自分も学生に戻りたい気持ちになる。



楽しい時間はあっという間―――。



まだ3月の夕方は薄暗く、肌寒かった。



「そろそろ腹空かないか?」



「そう言われたら空いたかも。でもデートが楽しいから、忘れちゃってた!」



「まだまだデートは終わらないから、少し早いけどご飯にしよう。」



ミキを車に乗せ、また移動した。
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