『遠・距・離・恋・愛』
優しいキスはしばらく続いた。



どちらかともなく唇を離し、お互いの額を合わせた。



「俺、ミキと一緒に北海道へ行く。写真は何処でも撮れるから…」



「いいの…?迷惑じゃない?」



「俺がミキと居たいんだよ…」



「うん…。」



目と目が合い、二人で微笑む。



「じゃこの話しはおしまい。次は…」



「えっ、まだあるの?私お腹一杯だよ?」



「違うよ〜。ミキはお腹一杯でも俺はまだ…」



「え?

……きゃっ、健吾!?」



勢いに任せてミキをお姫様抱っこをして歩く。



「いきなりどうしたの?!ねぇ、健吾、私重いから下ろして?」



「嫌だ。このまま連れて行く〜」



「連れて行くって?どこに?」



抵抗をしながらも、お姫様抱っこをされて気分が良いのか、顔は怒ってない。


俺はそのままミキを寝室へと連れて行った―――
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